浄水器には蛇口直結型、アンダーシンク型など様々な種類がありますが、一体どの程度の期間使用できるのでしょうか。
ここでは浄水器の命ともいえるカートリッジ(フィルター)の寿命とややもすると忘れがちになるカートリッジの交換するタイミングやろ過の仕組みについて説明します。
浄水器のカートリッジ(フィルター)寿命
水道水などの汚れや不純物をフィルターを通して除去しクリーンな状態にする浄水器は、浄水器本体はめったなことでは壊れることはないので、ポイントはカートリッジの交換時期、即ちどのくらいの頻度で交換するかということになります。
カートリッジの交換タイミングの目安をタイプ別に分ければ、「据え置き型」が1年程度、「蛇口直結型」が6ヶ月程度、「アンダーシンク型」が1年程度、「ポット型」が3ヶ月程度での交換となります。
当然のことながら各家庭の使用水量、水質、水圧などによって異なるので、カートリッジの浄水能力よりやや早めの交換が望ましいです。カートリッジの正しい使用方法を守って、浄水能力を低下させないようにすることが大事です。
レンタル浄水器なら定期的にカートリッジが送付されてくるので、カートリッジの交換忘れを防ぐことができます。
浄水器のろ過の仕組みについて
水道水に比べて浄水器の水がおいしく感じるのはフィルターが不純物などを取り除く役割を果たしているからです。従って、浄水器を選ぶときはどのような種類のものが除去できるかを確認しましょう。
通常、フィルターは複数の層に分かれていてそれぞれの役割があります。浄水器のろ過方法はいくつかありますが、現在使用されている浄水器の多くは、活性炭式+中空糸膜のタイプです。
活性炭式
粒状、粉状、繊維状およびブロック状にした活性炭を使っている浄水器です。おもに活性炭のはたらきを利用した浄水器で、簡易型浄水器や、逆に多量の活性炭によって除去性能を持続させた大型の浄水器もあります。
ろ過膜式
ろ過膜(0.4~0.01ミクロンの穴のあいた中空糸膜、平膜など)に水を通して、水道水に含まれる粒子類を除去し、活性炭で残留塩素や有機物を取り除きます。単一のろ材を使用したものよりも、複数のろ材を組み合わせて、相乗効果をもつ浄水器が多く出ています。現在使用されている浄水器の多くは、活性炭式+中空糸膜のタイプです。
活性炭式+ろ過膜式(中空糸膜)のタイプの浄水器は、活性炭層で残留塩素やカルキ臭、カビ臭の原因となる有機物、トリハロメタン、農薬などを吸着除去し、次のろ過膜で、鉄サビ、カビ、濁り、一般細菌などを除去します。この方式のよい点は、水のおいしさの元となるミネラル成分は除去しないというところです。
逆浸透膜(RO)式
ろ過膜式で用いられる膜よりも、さらに小さな穴のあいた膜に圧力をかけて水を通過させ、いわば水と異物を分離する方法で、海水の淡水化や医療用に使用されるケースが多く、浄水器としてはアメリカなどで天然水の飲用水化として使用されている場合が多いです。
セラミック式
膜に対して、微細な孔をもつセラミックをろ材に利用した浄水器です。
(出所:浄水器協会)