浄水器普及の背景と種類
日本の水道水は、世界各国と比較しても類をみないほど、高水準で安全な水であるといわれています。しかしながら絶対的に安全性が担保されているわけではありません。
そこで安全な水にするために使用されたのが塩素だったのですが、この塩素が水中に溶けている他の物質、例えばアンモニアと結びつくと「カルキ臭」が発生したり、また水中の有機物と反応して発ガン性の疑いがあると言われている化学物質「トリハロメタン」が発生することがわかってきています。
こうした問題を防ぐ対策の一環として普及したのが「浄水器」です。日本の浄水器普及率は、浄水器協会によると2017年で約4割弱に及んでいます。
浄水器と一口に言っても様々なタイプがあります。浄水器の特徴や基本的な仕組みなどを知って理解を深め、各ご家庭のニーズに合ったものを選ぶことが重要です。
浄水器は、蛇口直結型、据え置き型、水栓一体型、アンダーシンク型(ビルトイン型)、ポット型(ピッチャー型)と用途別に分類することができます。
蛇口直結型浄水器
蛇口の先端に、浄水器本体を直接取り付けて使用するタイプで、特徴は手軽さ・安さ・省スペースが魅力!
工事が不要のため、自力で取り付けられる手軽さと設置費用が安く抑えられるのが特徴である他に、浄水器を設置するための新たなスペースを確保する必要もなく、最も普及しているタイプです。
据え置き型浄水器
据え置き型浄水器の特徴は、安いのに多機能的で高性能なのが強みです!
据え置き型浄水器は、浄水器本体の設置場所は必要ですが、浄水能力が非常に高くろ過流量も多いので飲料水以外にも料理や炊飯といったさまざまな用途に使用できます。
初期費用は蛇口直結型浄水器よりやや割高なものの、長く使えば使うほどコストパフォーマンスが良くなるようになっています。
アンダーシンク型(ビルトイン型)浄水器
浄水器本体やホースをキッチンのシンクの下に収納して使用するためアンダーシンク型(ビルトイン型)と呼ばれています。蛇口直結型と違って、工事が伴うため、専門の工事店に取り付けの依頼をする必要があります。
特徴としては、アンダーシンクタイプの浄水器はキッチンの中にカートリッジを設置するために、おしゃれにスマートなキッチンを実現することができ、安心して水道水を利用することができます。
水栓一体型浄水器
水栓一体型とは、蛇口の中にカートリッジが内装されているタイプで、マンションに多く採用されており、浄水と原水の使い分けやシャワー水栓にすることもできます。
ポット型(ピッチャー型)浄水器
自由に持ち運びができる浄水器で、手軽においしい水を飲みたいときなど便利です。形状は文字通りポットの形をしています。どこでも使うことができるのでとても重宝します。